防水工事の費用相場を解説! 屋上のタイプ別おすすめ防水工事も紹介
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ビルやマンションの雨漏りを防ぐために必須の防水工事ですが、「いろいろ種類があってよくわからない」「結局どれが一番お得なの?」とお悩みの方は少なくありません。
今回は、大和市の塗装・リフォーム業者「ウスイ建装」が、防水工事の種類や費用相場を詳しくご説明します。
そもそも「防水工事」とは?
防水工事とは、屋上からの雨漏りを防ぐために防水加工を施すことを指します。雨風に晒される部分の防水が不十分だと天井から雨が染み込みやすく、室内が水浸しになってしまうことも。とくにマンションやビルのオーナーには、所有する不動産の屋上を防水工事する義務があるため注意が必要です。
防水工事の機能は徐々に低下していくため、施工後10年~25年に1度のペースでメンテナンスを行わなければなりません。防水機能が劣化すると、防水層のひび割れや、防水シートのヨレ、水たまりの発生などの症状が見られるようになります。これらの症状を確認した場合は、なるべく早く業者へ相談しましょう。
タイプ別・おすすめ防水工事4種
マンション・ビルや屋上駐車場なら「FPR防水」
ガラス繊維でできたプラスチック用いる「FPR防水」は、耐久性や耐水性・耐熱性に優れ、さらに施工期間が短く、費用も比較的安価で済みます。あらゆる面でバランスの良い工法なのでさまざまなタイプの屋上に適用でき、マンション・ビルや屋上駐車場など、人の出入りが多い屋上にもおすすめです。
設置物の多い屋上なら「ウレタン防水」
液状のウレタン防水材を用いる「ウレタン防水」は、狭いスペースにも施工しやすい点がメリットです。設置物の多い屋上や、バルコニーの防水工事にもおすすめできます。ただし、ウレタン防水材は乾くまでに時間がかかりやすく、気温の低い冬などは施工に1日以上かかる場合もあります。そのため屋上駐車場など、人の出入りの多い屋上にはあまり向きません。
平らで広い屋上には「シート防水」
ゴムや塩化ビニールのシートを張り付ける「シート防水」は、防水材を塗布する工法と比べて仕上がりが均一で、バラつきが少ないのがメリットです。施工時間が短く済み、臭いも発生しないため、すぐ近くに人家がある場合にも向いています。表面が平らな屋上には適していますが、凸凹の多い屋上にはおすすめできません。
メンテナンスの頻度を抑えるなら「アスファルト防水」
防水シートとアスファルトを交互に重ねていく「アスファルト防水」は優れた耐久性を持ちます。耐用年数は最大25年と、メンテナンスの頻度を抑えたい場合におすすめの工法です。ただし、費用が比較的高額な点と、アスファルトを熱して溶かす際ににおいや煙が生じる点に注意しましょう。
防水工事の費用相場
ここからは、上記でご紹介した4つの防水工事の費用相場を解説します。それぞれの施工価格や耐用年数は以下の通りです。
防水工事の種類 | 耐用年数 | 施工価格 | 200㎡での参考価格 |
FPR防水 | 10年~12年程度 | 6,500~10,000円/㎡ | 2,000,000円 |
ウレタン防水 | 10年~12年程度 | 6,500~12,000円/㎡ | 2,400,000円 |
シート防水 | 10年~15年程度 | 8,000~15,000円/㎡ | 3,000,000円 |
アスファルト防水 | 15年~25年程度 | 11,000~22,000円/㎡ | 4,400,000円 |
上記の通り、耐久性はアスファルト防水が圧倒的に高く、他の工法の約2倍もの耐用年数を誇ります。その分、施工価格も他の工法と比べ高額になりますが、長期的に見れば費用を抑えられることもあるでしょう。
たとえばむこう15年間物件を所有する場合、アスファルト防水であればメンテナンスの必要性はほとんどありませんが、その他の防水工事は再度防水工事を行わなければなりません。すると所有期間中にかかる費用が2倍となるため、トータルの費用は以下の通りとなります。
※200㎡の参考価格で考えた場合
FPR防水:4,000,000円
ウレタン防水:4,800,000円
シート防水:6,000,000円
アスファルト防水:4,400,000円
ただし、屋上の状態によっては向き不向きがあるため、費用のみで一概に判断することはできません。防水工事の種類を選択する際は、屋上の状態や、コストと耐用年数のバランスをしっかり考慮に入れましょう。